波形にスレッショルドを設定して、越えたポイントをイベントとして抽出します。
(1) スレッショルドの値を決めるために、水平カーソルを使ってイベントの検出に適切な値を調べます。
Cursor - New Horizontal
(2) カーソルをマウスでドラッグして移動し、必要な波形のみが掛かるような位置で水平カーソルの値を読み取ります。(図では1.13)
(3) イベントデータを書き出すために、新しくバーチャルチャンネルを作ります。
Analysis - Virtual Channels - Create New Channel
(4) Match to channel でスレッショルドを掛けたいチャンネルを選択し、Expression: に「Ch(1) > 1.13(水平カーソルの値)」と記述します。
※「Ch(1) > 1.13」の式は、チャンネル(1)の波形が1.13mVを越えたポイントを真(1)に、越えていないポイントを偽(0)にせよ。という意味。
Expression に式を記述するとリアルタイムで結果が描画されます。式の記入が正しければバーチャルチャンネルにラインが描画されます。
検出できていることを確認したら[Close]ボタンでウインドウを閉じます。
(5) バーチャルチャンネルv1は波形チャンネルですので、イベントチャンネルを必要とするような解析には使用できません。そこで波形チャンネルからイベントチャンネルにデータを変換します。
Analysis - Measurements - Data channnel
(6) 変換条件の設定ウインドウが開きます。下記のように設定して[New]ボタンを押します。
Channel type:Event
Cursor 0 stepping
Method:「Riging threshold」
Channnel:「v1 Virtual (Real wave)」
Threshold:0.5
(7) 変換範囲の指定ウインドウが開きますが、初期値で全範囲になっているので、そのまま[Process]ボタンを押します。
(8) メモリーチャンネルm1にイベントチャンネルが作成されました。
(9) 時間軸を拡大すると、このように波形(ch1)のスレッショルド(1.13)を越えたポイントでイベントデータ(m1)が作成されていることを確認できます。