波形からイベントを抽出する(v8)

波形にスレッショルドを設定し、越えたポイントをイベントとしてイベントチャンネルに書き出す方法
作成日:2015/06/29

波形にスレッショルドを設定して、越えたポイントをイベントとして抽出します。

(1) スレッショルドの値を決めるために、水平カーソルを使ってイベントの検出に適切な値を調べます。

Cursor - New Horizontal

data124.png


(2) カーソルをマウスでドラッグして移動し、必要な波形のみが掛かるような位置で水平カーソルの値を読み取ります。(図では1.13)

data125.png


(3) イベントデータを書き出すために、新しくバーチャルチャンネルを作ります。

Analysis - Virtual Channels - Create New Channel

data126.png


(4) Match to channel でスレッショルドを掛けたいチャンネルを選択し、Expression: に「Ch(1) > 1.13(水平カーソルの値)」と記述します。

data127.png

※「Ch(1) > 1.13」の式は、チャンネル(1)の波形が1.13mVを越えたポイントを真(1)に、越えていないポイントを偽(0)にせよ。という意味。

Expression に式を記述するとリアルタイムで結果が描画されます。式の記入が正しければバーチャルチャンネルにラインが描画されます。

data128.png

検出できていることを確認したら[Close]ボタンでウインドウを閉じます。


(5) バーチャルチャンネルv1は波形チャンネルですので、イベントチャンネルを必要とするような解析には使用できません。そこで波形チャンネルからイベントチャンネルにデータを変換します。

Analysis - Measurements - Data channnel

data129.png


(6) 変換条件の設定ウインドウが開きます。下記のように設定して[New]ボタンを押します。

Channel type:Event

Cursor 0 stepping

Method:「Riging threshold」

Channnel:「v1 Virtual (Real wave)」

Threshold:0.5

data130.png


(7) 変換範囲の指定ウインドウが開きますが、初期値で全範囲になっているので、そのまま[Process]ボタンを押します。

data131.png


(8) メモリーチャンネルm1にイベントチャンネルが作成されました。

data132.png


(9) 時間軸を拡大すると、このように波形(ch1)のスレッショルド(1.13)を越えたポイントでイベントデータ(m1)が作成されていることを確認できます。

data133.png